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ITエンジニアがなぜ退職に至る理由について統計データをもとに解説します。また、転職する際はどのような会社を選ぶとよいのかについてもまとめました。
厚生労働省が2023年に行った雇用動向調査によると、ITエンジニアが属する情報通信業の離職率は12.4%となっています。全産業の平均離職率は12.1%ですので、とりわけ離職率が高いとはいえません。
IT・デジタル人材の転職経験者の割合を見てみると転職経験者の割合は年齢が高くなるほど高く、60歳代になると転職経験者が50%以上になります。また、経験年数別にみた転職経験者の割合は5年以内に転職経験がある人は経験年数が0~4年が55%と最も高くなっています。
以上のデータから、ITエンジニアは経験年数が少ないうちは納得できる職場を求めて転職するものの、自分に合った会社が見つかると動かなくなると考えられます。
ITエンジニアはどのようなことを理由に退職を考えるのでしょうか。ここでは、企業が行った調査データを参考によくある退職理由をピックアップして紹介します。
ITエンジニアに限りませんが、給与・待遇面で満足できず転職を考える人は少なくありません。業務内容に対する報酬が現在の給料では見合わないと感じているのが要因です。
マンパワーグループがITエンジニア職を対象に行なった調査では、給与・待遇面に不満という回答割合が最も高くなっています。特に責任ある業務を任されるようになる30代で不満をもつ人が多いことは注目ポイントです。
職場環境を要因とする理由はさまざまです。職場の雰囲気がよくない・社風が自分に合わない・人間関係がうまくいかないなど、業務内容以外に働きにくさを感じていることが考えられます。
職場環境に対する感じ方は個人差があるため、統計データにするとそれほど目立ちませんが退職理由の一つに入ることが多いです。マンパワーグループの調査でもオフィス環境がよくない・社風や経営方針が合わないなどをまとめると数が多くなります。
採用動画プラットフォーム運営のmoovyが2023年に行ったITエンジニア対象の調査によると、年代に関わらず「労働時間が長い」ことに不満を感じるという人の割合が最も高いという結果が出ています。
マンパワーの調査でも「労働条件が悪かった」と回答した人の数は3番目です。働き方改革で改善傾向はあるものの、システム開発に関わる仕事の長時間労働の課題はまだ残っていると考えられます。
将来への不安を感じる理由は一つではありません。マンパワー調査の回答にあるような「業績の先行きに不安を感じた」のように会社自体に対するものや、現在の仕事ではエンジニアとして成長できないという業務に関わるものもあります。
新しいことに挑戦したいのに毎日同じことの繰り返しで不安になることもあれば、あまりにも技術の進み方が早く、自分のITエンジニアとしての適正に不安を感じるケースもあるでしょう。いずれにしろ自分の進むべき方向性に関係する理由です。
転職を検討しているITエンジニアが失敗しないためにはどのような会社を見つければよいのでしょうか。退職理由のデータも参考に会社選びのポイントをまとめてみました。
業務経験を積むことでITエンジニアはスキルアップしますが、それ以外に会社として社員のキャリアアップをサポート体制があるかどうか要チェックです。将来に向けたキャリアプランが見えれば安心して仕事に取り組めます。
給与や勤務時間、休日といった勤務条件を曖昧にせず明確にしている会社を選びましょう。リモートワーク対応や副業が許されているかなど自分が気になる勤務条件を事前に整理しておくことをおすすめします。
会社と自分の方向性が合っているかどうかは重要です。自分の興味がある技術分野が事業の柱になっている、英語力を生かしたいのでグローバル展開している会社を選ぶなど納得できれば不満は感じにくくなります。
ITエンジニアの離職には、給与や職場環境、将来への不安など複数の理由が存在します。だからこそ転職を考えるときは、キャリア形成や働きやすさ、会社の方向性と自分の価値観が一致するかを重視すべきです。今の課題を乗り越え、自分に合った環境で長く活躍できるキャリアを描いていきましょう。

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